第5回ホスピスのお話と音楽のひととき
こころ癒される音楽の中で、ホスピスについてみなさんと一緒に考えましょう。
1.ホスピスのお話
「ホスピスケアの広がり。在宅へ、老人ホームへ」
前野 宏(当院院長)
2.音楽のひととき ピアノ 梅木万里子さん
ホルン 篠原亜希子さん
と き 4月12日(土)13:30−14:30
ところ 札幌南青洲病院 1Fロビー (清田区里塚1条2丁目)
参加無料・申込不要 直接会場へ 定員なし
問い合わせ先:札幌南青洲病院 地域医療室 提箸(さげはし)
TEL.(代)011-883-0602
1.ホスピスのお話
「ホスピスケアの広がり。在宅へ、老人ホームへ」
前野 宏(当院院長)
2.音楽のひととき ピアノ 梅木万里子さん
ホルン 篠原亜希子さん
と き 4月12日(土)13:30−14:30
ところ 札幌南青洲病院 1Fロビー (清田区里塚1条2丁目)
参加無料・申込不要 直接会場へ 定員なし
問い合わせ先:札幌南青洲病院 地域医療室 提箸(さげはし)
TEL.(代)011-883-0602
ホスピス講演会を終えて
去る3月22日(土)北海道経済センターで第4回ホスピス講演会が開催されました。
この講演会は、当院ホスピスが平成16年にオープンしてから毎年1年ごとに開催しており、今回で4回目を数えます。
私たちのホスピスでの活動を報告することと、全国的に第一線で活躍する方のお話を市民のみなさんに聴いていただきたいという目的で開催しています。
当日は今年一番の暖かい日とのあって、おかげさまで250名余りもの皆さまにご参加いただいきました。
第1部は「患者・家族と共に在ること」と題して、当院から小野寺(ホスピス病棟看護師長)と下倉(医療ソーシャルワーカー)がそれぞれの立場で、ホスピスでの実践と、実践を通して学ぶこと、感じること、思いなどを報告しました。


第2部は特別講演として、滋賀県から細井順先生(ヴォーリズ記念病院ホスピス長)を迎え、「死をおそれないで生きる」と題して講演していただきました。
講演の一部を紹介します。
ホスピス医のがん体験
今から4年前に突然ドロッとした血尿があった。
がんだと直感した。それも早期ではないと。
ホスピス医としていろいろな患者さんを診てきた経験から、治療せずにがんとつきあう道を選択した。
「いずれ自分もホスピスに入れる」とホッとした(現在は、末期のがん、またはエイズの患者だけが緩和ケア病棟・ホスピスに入院できる)。
しかし、やがて仕事に支障が出てきたため、仕事を続けるために最低限の手術を受けた。
患者となり様々なことを学んだ。
やっぱり家族の支えが一番だったこと、手術を受けることが想像以上に大変だったこと、医療者の一言で傷ついたり、ありがたく感じたことなど。
がんの痛み
がんの痛みは、身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルペインの4つがあると言われている。
痛みについて考えさせられた経験を紹介する。
ある日、“ワニに喰われたおじいさん”がホスピスにやってきた。
聞くと「ワニに腰を喰われて振り回されているような痛みだ」と言う。
入院してもらい痛み止めを処方した。
翌日病室に伺うと痛みが半分に減ったと言う。
ひょんなことから患者さんが堰を切ったように話はじめた。
家族と上手くいかず、ずっと孤独を感じながら生活していた。
たっぷり1時間話を聴いてその日は引き揚げた。
翌日またその患者さんを訪ねた。痛みがすっかり消失したと言う。
身体的苦痛だけではなく様々な苦痛が絡み合って、あの“ワニに喰われた”ような痛みを引き起こしていたのだ。
ホスピスの秘密
人はホスピスで生きかえると思える。
ホスピスに来る患者さんに「You are OK!」と言う。
「あなたは、それでいいんです。」と肯定する。
がん患者さんは、いろんな病院に行って治療しては治らずダメダメと言われ続けてきた。
ホスピスに来たら「You are OK!よく頑張りましたね。」と言ってあげる。
そうすると患者さんは、逆に生き生きとして過ごすことができる。
患者さんの苦痛を例えて100kgの重しを背負っているとしよう。
外科医はその重しを切り刻み50kg、30kgにして患者さんの負担を軽くしようとする。
ホスピス医は違う。100kgの重しを一緒に支えようとする。
こちらの方が患者さんを生かしていると思える。
ホスピスには人間同士として患者さんと向かい合う姿がある。
ホスピスで患者さんが亡くなるとお別れ会をする。
亡くなった患者さんをスタッフが取り囲んで思い出ばなしをする。
ホスピスで亡くなった人はみんな穏やかでいい顔をしている。
「みんな仲良く暮らしなさい。一人ひとりを大切にしなさい。」と私たちに語りかけているように思えてならない。

先生は最後に何も書かれていない空白のスライドを示されて言いました。
「一番最後のスライドはみなさんが創ってください。ホスピスとはこのようなものです。」と。
細井順先生の著書
「死をおそれないで生きる―がんになったホスピス医の人生論ノート」 いのちのことば社
地域医療室 さげはし
この講演会は、当院ホスピスが平成16年にオープンしてから毎年1年ごとに開催しており、今回で4回目を数えます。
私たちのホスピスでの活動を報告することと、全国的に第一線で活躍する方のお話を市民のみなさんに聴いていただきたいという目的で開催しています。
当日は今年一番の暖かい日とのあって、おかげさまで250名余りもの皆さまにご参加いただいきました。
第1部は「患者・家族と共に在ること」と題して、当院から小野寺(ホスピス病棟看護師長)と下倉(医療ソーシャルワーカー)がそれぞれの立場で、ホスピスでの実践と、実践を通して学ぶこと、感じること、思いなどを報告しました。


第2部は特別講演として、滋賀県から細井順先生(ヴォーリズ記念病院ホスピス長)を迎え、「死をおそれないで生きる」と題して講演していただきました。
講演の一部を紹介します。
ホスピス医のがん体験
今から4年前に突然ドロッとした血尿があった。
がんだと直感した。それも早期ではないと。
ホスピス医としていろいろな患者さんを診てきた経験から、治療せずにがんとつきあう道を選択した。
「いずれ自分もホスピスに入れる」とホッとした(現在は、末期のがん、またはエイズの患者だけが緩和ケア病棟・ホスピスに入院できる)。
しかし、やがて仕事に支障が出てきたため、仕事を続けるために最低限の手術を受けた。
患者となり様々なことを学んだ。
やっぱり家族の支えが一番だったこと、手術を受けることが想像以上に大変だったこと、医療者の一言で傷ついたり、ありがたく感じたことなど。
がんの痛み
がんの痛みは、身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルペインの4つがあると言われている。
痛みについて考えさせられた経験を紹介する。
ある日、“ワニに喰われたおじいさん”がホスピスにやってきた。
聞くと「ワニに腰を喰われて振り回されているような痛みだ」と言う。
入院してもらい痛み止めを処方した。
翌日病室に伺うと痛みが半分に減ったと言う。
ひょんなことから患者さんが堰を切ったように話はじめた。
家族と上手くいかず、ずっと孤独を感じながら生活していた。
たっぷり1時間話を聴いてその日は引き揚げた。
翌日またその患者さんを訪ねた。痛みがすっかり消失したと言う。
身体的苦痛だけではなく様々な苦痛が絡み合って、あの“ワニに喰われた”ような痛みを引き起こしていたのだ。
ホスピスの秘密
人はホスピスで生きかえると思える。
ホスピスに来る患者さんに「You are OK!」と言う。
「あなたは、それでいいんです。」と肯定する。
がん患者さんは、いろんな病院に行って治療しては治らずダメダメと言われ続けてきた。
ホスピスに来たら「You are OK!よく頑張りましたね。」と言ってあげる。
そうすると患者さんは、逆に生き生きとして過ごすことができる。
患者さんの苦痛を例えて100kgの重しを背負っているとしよう。
外科医はその重しを切り刻み50kg、30kgにして患者さんの負担を軽くしようとする。
ホスピス医は違う。100kgの重しを一緒に支えようとする。
こちらの方が患者さんを生かしていると思える。
ホスピスには人間同士として患者さんと向かい合う姿がある。
ホスピスで患者さんが亡くなるとお別れ会をする。
亡くなった患者さんをスタッフが取り囲んで思い出ばなしをする。
ホスピスで亡くなった人はみんな穏やかでいい顔をしている。
「みんな仲良く暮らしなさい。一人ひとりを大切にしなさい。」と私たちに語りかけているように思えてならない。

先生は最後に何も書かれていない空白のスライドを示されて言いました。
「一番最後のスライドはみなさんが創ってください。ホスピスとはこのようなものです。」と。
細井順先生の著書
「死をおそれないで生きる―がんになったホスピス医の人生論ノート」 いのちのことば社
地域医療室 さげはし

